幼稚園で泣いていた息子の姿に、胸がざわついた日
「叩かれたのに、『大丈夫』と笑っていた息子。私は胸がギュッとなった——」
そんな経験、ありませんか?
この記事では、4歳男子のお友達関係に悩むママに向けて、私の実体験から“できること”をお話しします。
幼稚園に通う4歳の息子。
ある日のお迎えで、遠くから息子の泣きそうな顔が見えてきました。
「どうしたんだろう」と近づくと、お友達に「あそんであげない!」「あっち行って!」と言われていたとのこと。
そんな言葉に、息子はポツンと立ち尽くしていて…。
胸がぎゅっと苦しくなりました。
次の日もまた、息子が遊んでいた葉っぱを奪われて、グシャグシャにされて泣いていたり。
しまいには、枝で叩かれてしまったという日もありました。
もちろん、その子の親御さんはその場で注意してくれるんです。
でも…次の日も、また次の日も、状況は変わらず。
「なんで、そんなことするんだろう…?」
「なんで、やめてくれないのかな」
「うちの子ばかり、なんで…」
正直、心がざわざわして、「もうその子と遊ばなくていいよ」と思ってしまう自分もいました。
でも、そんな気持ちをこらえて「他のお友だちと遊んだらどうかな?」と聞いてみると、
息子はぽつりとこう言ったのです。
「この子と遊びたいんだよ」
「いっしょに遊んであげなかったら、さびしく思っちゃうんじゃないかな?」
その言葉に、ハッとしました。
息子は“優しさ”でつながろうとしていたんです。
たとえ傷つくことがあっても、相手の気持ちを想像しようとしている。
私はというと…ただただ心配で、毎日オロオロしてばかりでした。

【学び】4歳は“距離感”が難しい時期だった!
モヤモヤした気持ちをなんとか落ち着けたくて、夜、いろいろと調べてみました。
すると、保育や発達心理の専門家の方たちの中で、こんな風に書かれているのを見つけたんです。
4歳は、心がぐんと成長する「自立へのステップ」の時期。
でもまだ、感情をうまく言葉にできない、相手の気持ちを深く想像することが難しい。
なるほど…と少し腑に落ちました。
- 「好き」が強すぎて、近づきすぎたり手が出たり
- 言いたいことがあるけど、うまく言葉で伝えられない
- 相手の反応を気にせず、自分の気持ちを押し通してしまう
息子の相手の子も、きっとそんな成長の途中にいるんだろうな。
そう思うと、少しだけ心が落ち着いて、息子だけが被害者、という見方からも少し離れられるようになってきました。
4歳って「3人以上で遊ぶ」のが難しいって本当?
そしてこんな記事も見つけました。
実は、4歳(年中)くらいの子どもたちにとって、3人以上で遊ぶのはまだちょっと難しい時期なんです。
この頃の子どもは、「○○くんと遊びたい!」という2人関係が安定し始める時期。
でも、複数の友だちと同時に遊ぶには、気持ちのコントロールや相手を思いやる力がまだ未発達。だから、3人で遊ぶ中で誰かが外れてしまう、ということがよくあります。
「仲間外れ」=意地悪、じゃないことも
うちの子が泣いて帰ってくると、「わざと仲間外れにされたのかな?」と心配になりますよね。
でも、実は悪意があるというより、「今日はこの子と遊びたい」だけだったりすることも多いそう。
まだ言葉でうまく説明できなかったり、自分の気持ちをうまく表現できない年齢だからこそ、どうしてもそう見えてしまう場面があるんですね。
ママにできることは?
・「それは悲しかったね」と、まず気持ちを受けとめる
・「○○くんたちはどんなふうに遊んでたの?」と、気持ちを言葉にする手助けをする
・家庭や他の場所で安心して遊べる時間を大切にする
少しずつ、「自分も相手も大事にする関わり方」は育っていきます。
今の悩みも、子どもが人間関係を学ぶ大切な一歩。
「そうか、年齢的にまだ難しいんだな」って知っておくだけで、ちょっと心が軽くなりますよね。
先生の言葉が、今になって響いてくる
そういえば…年少さんの最後の個人面談で、先生がこんな風に話してくれていたのを思い出しました。
「年中になると、さらに自我が出てきて、言葉や態度が強くなる子も出てきます。
息子くんは優しいので、もしかしたら傷つく場面も出てくるかもしれません」
あのときは「そうなんだ〜」と、どこか他人事のように聞いていたのですが…
本当に、先生の言ったとおりになってきてるよ、先生〜!
改めて、子どもの“成長段階”を知っておくことって大事だなと思いました。
感情のアップダウンが激しいのも、トラブルが増えるのも、「悪いこと」ではなく、「成長の一部」と思えたら、親の心の持ち方がちょっと変わる気がします。
【わが家の対処】“気持ちを言葉にする練習”を始めました
とはいえ、親としては「傷ついてほしくない」「無理に我慢しないでほしい」という思いも強くあります。
そこで、最近は息子にこんなふうに声をかけるようにしています。
「嫌だったら、逃げてもいいし、『いやだ!』って言っていいんだよ」
「ママはね、○○がどう感じたかが一番大事だよ」
最初は「わかんない」と言っていた息子ですが、少しずつ、「悲しかった」「楽しかった」など、自分の気持ちを口にするようになってきました。
子どもはすぐに変わるわけじゃないけど、少しずつ“心の土台”を作っていけたらいいなと思っています。
【ママ自身も】一人で抱え込まないようにしていること
正直、親の私も揺れます。
「どうしてまた叩かれちゃったんだろう」
「息子はなにもしてなかったのに…」
そんな気持ちが渦巻いて、感情的になりそうになることも。
だから私は、毎晩夫に話しています。
「今日もこんなことがあってさ…」と。
聞いてもらうだけで、少し気持ちが落ち着きます。
それでも状況が続くようだったら、担任の先生に相談しようと決めています。
定期的な面談のタイミングでもいいし、必要なら電話でもいい。
「相談しても大丈夫かな?」と迷うこともあるけど、子どもの育ちに関わっている人に話すのは、けっして悪いことではないですよね。
【まとめ】悩んでいるママへ。ひとりじゃないよ
4歳の“お友だちとのトラブル”って、誰の子にも起こりうること。
だからこそ、ママ自身もすごく揺れます。
- どう接したらいいんだろう
- 相手の子の親にどう思われてるかな
- 息子はこれで傷つかないかな…?
そんな不安をひとつひとつ抱えながら、毎日子どもと向き合っているママたちへ。
正解はきっとありません。
でも、「同じように悩んでいる人がいる」ということを、どうか忘れないでください。
大丈夫。あなたが悩んでいる時点で、もう“いいお母さん”なんです。
この文章が、誰かの心にそっと寄り添えたら嬉しいです。
📝この記事を書いた人
もちづき のぞみ|4歳男の子ママ/元公務員/ゆるっと暮らしと子育て発信中
「がんばりすぎない育児」と「ちょっとの工夫で快適に」をテーマに、子育てや日常のリアルをお届けしています♪
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